[レポート] LINE Platform Meetup with アイカサ で 福岡の起業家支援について学びました #LINEPF
はじめに
こんにちは、CX事業本部の田中孝明です。
7/8 に 【福岡】LINE Platform Meetup with アイカサ というイベントがありましたのでレポートします。
セッション
LINEプラットフォームの機能と可能性
LINE テクニカルエバンジェリスト立花 様
- LINEプラットフォームについて
- 全世界で164万人に利用されている
- 世界中の人と人を、人と情報・サービスとの距離を縮めること
- コア事業
- 広告
- 戦略事業
- コマース
- FinTech
- AI
- LINE Front-end Framework(LIFF)
- オープンプラットフォーム化
- 標準で便利な機能を提供
- LINEログイン
- MessagingAPI
- LINE Bot
- LINE Clovaスキルについて
- 子育てに役立つ! おすすめスキル4選
- 歯磨きくん
- 家族のお手伝い帳
- LINE Things
- AIサービス
- LINEプラットフォームの魅力
- 機能面
- ユーザー数
- 全世界で164万人に利用されている
- 課金の敷居
- 3200万人の課金ユーザーがいる
- 企業のLINEアカウントも300万件
- 事例紹介
- LINEで順番待ち
- LINEで並んで、順番になると通知される
- LINEで順番待ち
- 協力できること
- テックサポート
- サービス・企業の露出
- イベントにおける登壇機会
- 表彰インタビュー掲載
アイカサのご紹介
アイカサ 古堅 様
- アイカサ のいいところ
- 傘を持ち歩かなくていい
- 福岡限定で 1円 キャンペーン
- 元々は70円
- 環境に優しい
- 1年で 8000万本 のビニール傘が買われている
- 安易に廃棄され、ゴミの環境問題につながっている
- アイカサ の使い方は簡単
- 借りるときはロックがかかっている傘の QRコード を読み込む
- 傘立ての部分にPOPがついており、返却用の QRコード を読むだけで返却が可能
- 7月現在の設置場所
- 渋谷 50 箇所
- 都内 200 箇所
- 福岡 60 箇所
- 設置本数 1000本
- 福岡はかなり利用率が高い
- 天神・博多エリアに固まっているが、駅沿線上に伸ばしていきたい
- ユーザーの最寄りの駅に設置したい
- 天神・博多エリアに固まっているが、駅沿線上に伸ばしていきたい
- 傘を持たないでもいい世の中に
- 雨の日のQOL向上
- 天候サービスと連携
- 雨の日のクーポンビジネス
- 雨の日を快適にハッピーに
アイカサが利用している技術
アイカサCTO 増田 様
- 2018年12月3日から渋谷でサービス開始
- 利用者: 35000人
- シェアリング傘本数
- 5000本
- 250箇所
- 傘のレンタルはLINEアプリで一括管理
- バックエンドはAWS Lambda で構成している
- ネイティブアプリにしない選択
- ネイティブアプリの場合、使われるまでの手順が多い
- アプリのダウンロード
- ユーザー登録
- 決済決済情報登録
- QRで傘を読みとる
- 傘を借りるということ普遍的で誰もがやる可能性がある
- 傘を借りるということがしたいだけなのに、ネイティブアプリにするのは手間がかかりすぎる
- ネイティブアプリの場合、使われるまでの手順が多い
- LINE Front-end Framework(LIFF) という選択
- LINEで友だと登録すれば使える
- LINEは誰しも使っているサービス
- UX向上
- QRコードリーダーの起動
- LINE IDの取得
- MessagingAPI
- PushAPIをよく使っている
- 傘を開く際に暗証番号を通知
- 暗証番号を忘れる
- レンタルをした時にPushで教えてあげる
- LINEで友だと登録すれば使える
- 月末に決済のお知らせ
- 取得したLINE IDで利用が可能
- LINE Pay API
- アイカサで今後利用したい技術
- LINE Beacon
- ユーザーへのスポットの周知
- 頻繁な利用が見込めるエリアの推定
- LINE Beacon
- LINE Things
- QRを読まなくても目の前でLINEアプリをひらけば借りられるようになる
- 盗難防止になる
- BLE傘
- LINE Mini App
- クーポン
- Payment
- Notification
起業についてのトークセッション
アイカサCEO 丸川 様 × 株式会社ドーガン・ベータ取締役パートナー渡辺 麗斗 様
- 株式会社ドーガン・ベータ について
- 九州地域において、成長性・社会性・収益性のあらゆる面において価値あるベンチャー投資を行うべく、九州特有の語感をもった相手を思いやる言葉(どげんですか?どがんですか?)と「ベータ」を組み合わせた
- 昔に比べると起業しやすいか?
- 何故 アイカサ が福岡に来たのか
- 福岡自体がベンチャーに優しい
- 市が協力体制を整えている
- ユーザーがシェアサービスを使う敷居が低い
- 初日で 100人 近くが使う
- LINE Fukuoka との縁がある
- 何故 アイカサ が福岡に来たのか
- 一番最初のきっかけ
- 新しい物事を始める時に ベンチャーキャピタル (VC) といつ話をするのか
- アイカサ は去年の8月に VC に会いに行った
- 構想は一年半前
- そのときは、起業やエンジェルなどの、何かもわからなかった
- テストっぽくWEBアプリで作成した
- 決済もやった(荒削りではあった)
- ちゃんとしたサービスではなくても、東京の VC は話を聞いてくれた
- とりあえず飛び込んでみた
- VC について
- 福岡の VC は 4、5 くらいしかない
- 東京は多い
- 東京だと企業家同士と話ができる
- 最初の接触はお問い合わせフォームからが多い
- 7割くらいからは返事が来る
- 株式会社ドーガン・ベータ は 返信率100%
- とりあえず会うので気軽にお問い合わせフォームからご相談を
- 福岡の VC は 4、5 くらいしかない
- インキュベータファンドさんから
- 三ヶ月の間でサービス化した
- WEBで作ろうとしたが、 LINE Front-end Framework(LIFF) が出たのを知った
- SNSがきっかけで、 LINE テクニカルエバンジェリスト立花 さんと連絡を取るようになった
- LINE Front-end Framework(LIFF) という選択について
- 結果的に大きく変わった
- サービス作る上でメンテナンスしやすい
- ネイティブアプリはアプリ化するまでが大変
- WEBだと通知はメールになったりする
- 結果としてよかった
- 開発の容易さ
- 開発は 3、4 名
- ネイティブアプリだともっと人数いる
- 開発の容易さ
- 出資の際に、ライトに始められるから
- 失敗しても残金がある
- 出資する側も良かった
- VC からの指定はなかったが LINE Front-end Framework(LIFF) を使うことを前提にしていた
- ネイティブアプリだと指定があったかも?
- 結果的に大きく変わった
- LINE Front-end Framework(LIFF) の開発者コミュニティの話
- ほとんどがネイティブアプリが多い
- アイディアを形にするまでに6ヶ月くらいかかるのでは?
- LINE Mini App で更に実装にかかる時間を短縮できる
- 挑戦する回数を増やす
- OSに寄らない
- ほとんどがネイティブアプリが多い
- キャッチアップについて
- 中国で利用されているアプリでキャッチアップしていた
- サービスを触ってみて自分で感動したから使った
- アプリが好きで触っている方
- 具体的なサービスのイメージがあるが、アプリが作れないとかであれば話し易い
- 中国では傘でもバッテリーのシェアサービスがあった
- サービスの加速
- 少ない人数で開発しつつ、挑戦し易くする
- モノをより身軽に買えるようにしたい
- LINE Things の可能性
- モノとも繋がる
- WEBというのがハードルになる
- 自動販売機でモノを買う感覚で色々なものが使える
- SNS(Twitter or facebook)でアウトプットされていたのをキャッチアップする
- 活動していると加わりたいというメンバーがいる
- ネイティブアプリはハードルが高い
- LINE のプラットフォームに乗せることで広告費が抑えられた
- 今後苦労しそうなところ
- お金を集めに行く時にどういうスピード感を持っていくのか
- 金額を決める上で出資者を納得させるのが一番難しい
- 上野と渋谷で実績を出して次に行く
- 倍々倍と続けていきたい
LINEのSmartCity実現に向けた取り組みのご紹介
LINE Fukuoka株式会社 Smart City戦略室 室長 南方 様
- Smart City戦略室について
- 福岡市 LINE 公式アカウントを軸とした、 Smart Government の推進
- 行政と市民のつなぐ
- 道路の陥没とかを通知する
- 粗大ゴミの申請を LINE で行えたり
- LINE Pay
- 様々な場所で使えるように
- 福岡公共施設
- 税金
- 屋台、福岡空港、福岡タワーなどの福岡市と関連する施設
- 様々な施策
- 屋台で半額キャッシュバック
- 福岡限定クーポン
- 屋台で半額キャッシュバック
- 様々な場所で使えるように
- アイカサ さんとの協業について
- 財布も傘も情報も必要な時に必要なものが手に入るオンデマンド社会の実現に向けた第一歩
- 福岡が全国的に雨が多い地域
- メルチャリなどのシェアリングビジネスが展開されている
- 社会的な課題に対するアプローチ
- 最終的に LINE Pay に乗ってもらえると、キャッシュレスの取り組みに組み込める
- 福岡市のアカウントから天気予報が届く
- 公共施設を含め、多くの場所でLINE Payで財布なしで決済が可能
- 必要な時に アイカサ で傘を借り、不要になったら傘を返して手ぶらで帰れる
- 魅力的なサービスだった
- LINE Fukuokaが協業したこと
- 1円傘キャンペーン
- LINE Fukuokaのオウンドメディアによるサービス告知
- 記者会見実施時の企画および当日の運営サポート
- アイカサ 設置箇所の紹介
- 経営に関わる、LINE Payがどれくらい使われるか
- 使われる可能性が上がるので応援した
- 民間企業との協業が欠かせない
- 今後も引き続き支援していきたい
LT
LINEとClovaの良い関係
福村浩治 さん
- 高齢者は結構 LINE を使っている
- 女性の60%近くがメッセージアプリを利用している
- 課題
- スマホだと老眼で見えない場合がある
- LINE Clovaがある
- スマートスピーカー
- ハッカソンで 家族のお手伝い帳 を作成した
- 一緒になった方に LINE API エキスパート の方がいた
- LINE API エキスパート の 河本さん が来て週末にイベントをやります
- 2019/07/12(金)
- 2019/07/13(土)
- VUI Fukuoka というコミュニティを作りました
nyatchingではLINEをこんな風に使っています
上津原一利 さん
- nyatching とは
- 猫特化型のスタートアップ
- 猫ちゃんを近所の飼い主さん同士でシッターしあえるサービス
- 2000ユーザーくらい
- 今年の2月 NHKのカネオくんに取り上げられた
- Ver.1の時は、ネイティブアプリで出していたが、あまりアクティブにならなかった
- ネイティブアプリにすると工数が増大していた
- メッセージはLINEで飛ばせばいいのではという結論にたどり着いた
- LINEのログインに一本化した
- メリット
- 通知ができるようになった
- DAUの向上
- 通常の通知と違い画像を送れるのでイメージを伝えやすい
- デメリット
- シークレットモードでログインするとオートログインできないなどの問い合わせが来る
- ログインが失敗した原因が追いにくい
- LINEのブラウザで動くのか
- nyatching 内のメッセージ機能が使われなくなってしまった
- 結果的にLINEに一本化してよかった
- これからやりたいこと
- OpenChatを何か使えないか
- 報酬支払いをLINEPayにできないか
懇親会
LINE Fukuoka さんからドリンクとお寿司の提供がありました。ありがとうございます!参加者の皆さんと和やかに意見交換することができました。
まとめ
LINE Front-end Framework(LIFF) についての、実際に開発されている方のメリット・デメリットはさることながら、 LINE Fukuoka さんの Smart City の取り組みや、 VC についての話も聞けたりと、サービス化する際の問題となるスピードについて広い話が聞けました。今後ますますLINEプラットフォームから目が離せなくなりました。
ちなみに以下のイベントは私もスタッフとして参加しますので、是非ご登録お願いします!